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【カラダに良い食べ物】虫歯の予防効果だけじゃない、キシリトール

キシリトールガム

キシリトールの歴史

キシリトールとは白樺などの木から取れる天然甘味料です。

 

キシリトールの歴史はまだ新しいです。

 

1970年代にキシリトールの研究が大自然で囲まれたフィンランドで行われ、キシリトールが虫歯予防に有効だということが分かりました。

 

その後、ガムやキャンディーにキシリトールを砂糖の代わりに加えることで虫歯の予防を促進してきました。

 

1983年にはWHO(世界保健機関)とFAO(国際食料農業機関)によりキシリトールの安全性が確認されました。

 

日本国内においては、1997年に厚生省(現在の厚生労働省)がキシリトール食品添加物として認可しています。

 

現在では、糖アルコールの一種であるキシリトールは砂糖と同程度の甘さがあるため、キシリトールを使用した製品が大量に出回っていますね。

 

では、その効果性を検証していきたいと思います。

 

キシリトールの効果性

キシリトールと言えば、「虫歯予防効果」を思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、実は、キシリトールの働きはそれだけではありません。

 

う蝕(虫歯)

歯を磨く女の子

 と言っても、まずは虫歯予防を語らずにはいられませんね。

 

ミュータンス菌(むし歯菌)は糖分を分解して酸を作り出し、これがう蝕(むし歯)のもとになりますが、キシリトールミュータンス菌に分解されず酸産生の原料になりません。ミュータンス菌はエネルギーを使ってキシリトールを菌体内に取り込みますが利用できないために菌体外に捨て、再びエネルギーを使って取り込むことでエネルギーの無駄使いを繰り返します。これを無益回路といいます。この作用によりキシリトールミュータンス菌の増殖やプラーク歯垢)の形成を部分的に抑えます。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット

 

 つまり、虫歯はどうしてできるかというと、酸と関係があります。

 

その酸を作り出しているのが、私たちのお口の中に住んでいるミュータンス菌という、ばい菌です。

 

このミュータンス菌君は、私たちが食事をした後の食べかすに含まれる糖を食料にして「酸」を作り出しています。

 

この酸が虫歯の原因です。

 

しかし、ミュータンス菌がキシリトールを食料にしようとしますが、酸が作れないので言わば、吐き出す行為をします。

 

そうすると、酸は産生されません。

 

それで、キシリトールだけを摂取していれば、虫歯にはならないということです。

 

キシリトールをガムやキャンディーなどお口の中に長時間とどまる状態にすると、歯垢プラーク)が付きにくくなり、歯の再生化を促し、強くする効果があります。

 

糖尿病

角砂糖

 

吸収速度も遅いため血糖値の急上昇がなく、代謝するのにインスリンを必要としないので、糖尿病の人が摂取しても心配ありません。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット

 

とありました。

 

糖尿病の患者さんの食事や治療に使用されています。

 

骨粗鬆症

骨折したかえるさん

 

キシリトールは骨の再生化を促し、骨を強くするから、ということであれば納得いきますね。。

 

急性中耳炎

赤ちゃんの耳



カナダのトロント大学で、キシリトールに急性中耳炎の効果性があるかを調べました。

 

対象者は12歳までの3405人の子供たち。

 

研究に使用したのはキシリトールガム。

 

キシリトールガムを嚙むグループと、噛まないグループに分けて急性中耳炎の発症率を比較したところ・・

 

キシリトールガムを噛まなかったグループ:30%

キシリトールガムを噛んだグループ:22%

 

まあ、少しはキシリトール摂取組のほうが急性中耳炎の発症率が低いですね。

 

但し、慢性的に中耳炎を繰り返す幼児には効果が見られなかった、とのことです。

 

キシリトールの注意点

注意のマーク

1.キシリトールを多量に摂取するとお腹がゆるくなる

これは、キシリトールは糖アルコールの一種で、これが、腸内で水分を吸収するため下痢を引き起こします。

 

適量を取っていきましょう。

 

ちなみに、厚生労働省では、

 

むし歯予防のためには、キシリトールが50%以上配合されているガムまたはタブレット5~10gを毎食後に摂取し、これを継続するとよいといわれています。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット

 

う~ん、これが適量なのかどうか分かりませんが、キシリトールガム一粒0.5gとすると10gとるには10~20粒か・・、お腹ゆるくなりそうですね。

 

2.犬のキシリトール中毒に注意!

キシリトールを人が摂取すると、インスリンは放出されないのですが、犬がキシリトールを食べると、逆の反応になります。

 

つまり、インスリンが多く放出され、血糖値が低下し、結果として意識の低下、脱力、昏睡、けいれん、または肝障害をおこすことがあります。

 

ワンちゃんを飼っている方は要注意ですね。

 

おすすめのキシリトール商品

おすすめはキシリトール100%商品です。

 

他の成分が含まれていたら効果も十分に得られないですからね。

 

キシリトールガムではこちらがおすすめです。

 

ガムを食べる習慣がない方や、歯の治療などのためにガムが噛めない方にはタブレットタイプがおすすめです。

 

なるべく、お口の中にいる時間を長くするために噛まずに舐めるといいですね。 

 

お子様に人気のしまじろうがデザインされたキシリトール100%のタブレットタイプです。

ぶどう味といちご味があります。

 

粉末タイプキシリトールもあります。

通常の砂糖に比べてキシリトールは4割低いので砂糖の代用として使えますね。

 

キシリトール加工した絹のマスク

キシリトールには冷涼感を期待できるので、暑い夏のマスクの着用にはおすすめです。