【カラダに良い食べ物】納豆の酵素ナットウキナーゼの正体
納豆の歴史
日本の食卓に欠かせない、あのネバネバの発酵食品「納豆」(ちなみに関西圏では納豆の消費量は低い)。
なんでも、今から約1,000年前に武将の源義家殿が、馬の飼料に使う煮豆が偶然発酵し糸を引いたものを食してみたというのが納豆の始まりです。
その後、江戸時代になり、一般の市民の間でも納豆が広まっていったと考えられています。
ちなみに、2018年度の国内で生産された納豆の量は、30.8万t、納豆をパックに換算すると、77億パック(1パック、40g)分が生産されたということです。
それで、納豆は我々一般市民に確実に浸透している食品であることが一目瞭然です。
もちろん、ネバネバしたこの豆、美味しいという理由だけでなく、健康面でも色々注目されているのも人気の理由です。
納豆と健康効果
栄養素
まず、ネバネバした納豆には発酵工程を経ると豊富な栄養素が生成されていきます。
例えば、
・タンパク質
・カルシウム
・カリウム
・鉄分
・ビタミンK2(正常な血液凝固を促進)
などです。
さらに、納豆に含まれている注目すべき成分は、
ナットウキナーゼ
です。
納豆に含まれる酵素タンパク質の一つで1980年に須貝洋行らにより発見され、「ナットウキナーゼ」と命名されました。
この酵素ナットウキナーゼは、どんな役目があるのでしょうか?
一言でいうと、、血栓を溶かす働きがあります。
血栓とは血管の中で血液が固まったものを指します。
こういった血栓は血栓症を引き起こし、血栓症が脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすのです。
この、ナットウキナーゼは血栓を溶かす働きがあるので、これらの症状を予防する役目をしてくれます。
では、ナットウキナーゼ君が有効に働いてくれるためには、納豆をいつ頃食べれば良いのでしょうか?
答えは、夜です。
ナットウキナーゼの効果は、食後4時間経ってから、8時間ほどの間持続します。
なぜなら、血栓は、深夜から明け方にかけて出来やすいからです。
それで、納豆を夕食後や就寝前に食べるとナットウキナーゼ君がしっかり働いてくれます。
但し、注意点が一つあります。
ナットウキナーゼは熱に弱いということです。
50℃以上になるとナットウキナーゼは活性しなくなり。70℃になると完全に停止してしまいます。
もし、ナットウキナーゼの効果を期待したいのであれば、納豆はそのまま、常温で食べたほうが良いですね。
納豆菌
納豆菌とは、枯草菌の一種で稲の藁に多く生息しています。納豆を作るのに欠かせない菌です。
この納豆菌、ナットウキナーゼの元になっている菌ですが、ナットウキナーゼと違い熱に強く耐熱性菌と呼ばれています。120℃まで耐えることができます。
ところで、納豆菌はどんな良い働きをしてくれるの?
納豆菌には腸内環境を整える整腸作用があります。
納豆菌は酸や熱に強いため腸まで届き善玉菌の役目を果たしてくれるので、便通の改善に一役買っています。
また、抗菌作用があることも分かっています。
実際、恐ろしい食中毒として知られている病原性大腸菌O‐157を納豆菌と一緒に育てたところ、O‐157が死滅してしまった、という研究も報告されています。
おすすめの納豆は?
個人的には大きい豆の納豆は歯ごたえと味わいがはっきりして好きです。
6種類の高級納豆が食べ比べ できる二代目福治郎などは、ギフトとしても使えそうですね。
わら納豆もオススメの一つです。
わらのおかげで納豆特有の「臭い」がなくなり、食べやすいです。
一度、試しみてはいかがでしょうか。
【納豆菌を取りたい方】