あの?栄養素が豊富な辛子明太子、博多名産のおすすめは・・
辛子明太子の歴史
この食欲をそそる色と艶・・白い温かいご飯と一緒にガツガツと食べたくなってきます!
辛子明太子(からしめんたいこ)はスケトウダラの卵巣を唐辛子などの調味液で漬け込んだ食べ物です。
明太子という言葉はどこから来たかというと・・
タラコはスケトウダラの子なので、明太子と呼ぶようになったそうです。
また、もともと明太子=タラコ=スケトウダラの子=スケトウダラの卵巣であり、辛子明太子は唐辛子の調味料などを明太子に漬け込んだもののことです。
なので、語源的に言うと、明太子と辛子明太子は別物ですね。
辛子明太子は、川原俊夫が中州市場に「ふくや」を創業した時に、釜山で食べた明卵漬(ミョンランジョ)を再現しようとして作った辛子明太子の第一号が1949年にお店に並ぶようになりました。
が、当時は全く売れなかったそうです。
開発に10年をかけて試行錯誤した結果、1957年頃には口コミで少しづつ近所の人や県外にも広がるようになりました。
1975年には山陽新幹線の岡山⇔博多間が開通すると一気に辛子明太子は全国的に有名になっていきました。
博多の辛子明太子が全国的に普及するようになった背景には、「いい話」があって・・
辛子明太子が「ふくや」で大行列ができるほど人気になると、他業者も売りたいとの要望があり、その都度、他業者さんにも辛子明太子の作り方を教えてあげたそうです。
自分のものだけにしない寛大な精神が素晴らしいですね!
どおりで博多には何十社という辛子明太子業者がひしめいているのですね。
ところで、今や全国的に大人気な辛子明太子が美味しいのは分かるのですが、栄養素は高いの?と思われるかもしれません。
辛子明太子の栄養素
ビタミンC
これは意外と思われる方も多いのではないでしょうか。
手軽にビタミンCを取れる食べ物といえば、ジュースや料理などになんでも使える万能な「レモン」を思い出す方も多い方と思います。
レモンの栄養素やおすすめ商品については下記のブログもご覧いただけると幸いです。
早速、辛子明太子のビタミンC量を見ていきましょう。
辛子明太子 76㎎/100g
なんと!辛子明太子のビタミン量は魚介類(もちろん魚類も含みます)の中でランキング1位なんです!!(拍手)
ちなみに、明太子(タラコ)は32㎎/100gでした。
恐らく、添加物としてビタミンCが加えられているせいか、または調味料に使われる唐辛子に含まれるビタミンCの影響かと思われますが、タラコより辛子明太子のほうがビタミンC量は多いです。
ビタミンCはコラーゲンの生成、皮膚や粘膜の健康維持、病気やストレスへの抵抗を高める働きがあります。
美肌を保ち、風邪を引かない体を作るためにもビタミンCは毎日100㎎を目安として摂取していきたいですね。
ナイアシン
もう一つ注目したい辛子明太子の栄養素はビタミンB群の仲間であるナイアシンです。
ナイアシン量は・・
タラコ(生) 49.5㎎/100g
タラコ(焼き) 56.9㎎/100g
辛子明太子 19.9㎎/100g
ナイアシン量は辛子明太子より明太子(タラコ)のほうが多いんですね。
ちなみに、タラコはナイアシン量の多い食品第1位になっています!!
辛子明太子は第3位です!
ナイアシンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
ナイアシンが不足するとペラグラ(皮膚炎、下痢、認知症)という欠乏症を引き起こします。
1日の上限量は成人で300㎎NEです。
辛子明太子は塩分やコレステロールには注意が必要ですが、意外にビタミンCが豊富に含まれていたり、ビタミンB群のナイアシン量が食品のなかでも突出していたりと、メリットもある食べ物だということが分かりました。
でも、辛子明太子に使われている素材にもこだわりたいですね。
そこで、おすすめするのが・・原卵にこだわった福さ屋の辛子めんたい です。
辛子明太子のおすすめ商品
「ぴしゃっとがついとぅ」
「ピシャッと9時をお知らせします」
のキャッチコピーで有名な「福さ屋」さん。
博多の「福さ屋」の辛子明太子をおすすめする理由は、素材選び、味付け、工程においてこだわりがあるからです。
順番に説明していきますね。
素材選び
美味しい辛子明太子を作る上でまず大切なのはタラコ選びです。
質が悪いタラコを選んでしまっては、美味しい辛子明太子が出来上がりません。
その点「福さ屋」では、11月~4月の寒冷期のスケトウダラの中から、色目、粒子感(ツブツブ感)があるか、また「福さ屋」の基準にマッチしているかをチェックした上で質のよいタラコを選んでいくのでおすすめです。
味付け
「福さ屋」では漬け込み時の調味料にもこだわりがあります。
使用する調味料は「魚醬」です。魚醤とは「魚」の「醤油」です。
醤油は大豆を発酵させて作りますが魚醤は魚を発酵させて作った調味料です。
「福さ屋」では鰯(イワシ)の魚肉を使った魚醤を辛子明太子の調味料として使用しています。
魚を塩と共に漬け込むと魚に含まれる動物性タンパク質が分解されるので、濃厚な旨味を有するようになります。
この魚醤で辛子明太子を漬け込んでいくので、絶妙なコクを生み出します。
もう一つの調味料は「唐辛子」です。
「福さ屋」では辛子明太子に成熟した唐辛子を厳選して使用しています。
熟れた唐辛子は辛味だけでなく甘味も含んでいます。
なるほど、だからほどよく辛くて美味しい辛子明太子が出来上がるんですね!
ちなみに「福さ屋」の辛子明太子は「中辛」です。
工程
福さ屋さんのホームページにこんな文章がありました。
余韻が残る風味を追求するためには、時間を惜しみません。実は美味しい辛子明太子を作るうえで、時間はとても重要な要素です。福さ屋では、厳選したたらこを香味調味液の中で三昼夜熟成させます。美味しい辛子明太子を作るためには、どうしても手間と時間がかかってしまうもの。それでも、より良い辛子明太子作りのために、研究・研鑽に努めてまいります。
出典:福さ屋HP
質のよいタラコを魚醤と熟成した唐辛子で三昼夜漬け込んでいくんですね。
漬けなさすぎでもなく、漬けすぎでもなく絶妙なタイミングの漬け込み時間が美味しい辛子明太子を作る秘訣のようですね。
日々、研究・研鑽していく謙虚で真摯な姿勢がとても良いですね!
テレビ番組のごはんのおともランキングでも全国5位になるなど、高い人気を誇る辛子明太子専門店の老舗「福さ屋」の辛子明太子を試してみるのはいかがでしょうか。